開発-厚塗4
2回目の比較試験です。出来る限りの少ない試験で進めています。
次の試験にはⅡ-3とⅡ-4をベースにしたいです。
Ⅱ-1とⅡ-2は他と剥離の仕方が違いました。(参考 : 開発-厚塗3)
付着 (密着)の観点からのみだとⅡ-3とⅡ-4だけで進めたいが、他の性能を見た時に今後やり直しの為の試験を防ぐ為に塩水噴霧試験 (SST)を行った結果、逆にⅡ-1が良さそうな結果でありました。
Ⅱ-3とⅡ-4の付着性の様子は、塗料配合の顔料から来る物と想定できる一方 (Ⅱ-1)SSTの良さは樹脂配合から来る物と今回は判断しています。 (詳細を記載出来ないので「なんのこっちゃ」となりますがあしからず)
他の試験を行っておいてよかった !
次の試験は得られた樹脂情報と顔料情報より更に塗料配合を検討します。
すっげ~
プライマー 30μ 以上の時でもめっちゃ良い切り口出来たー !
とりあえず比較画像
上の画像は概ねどれも 肉眼で確認すると 100/100ですが、ルーペで拡大すると結構違うんです。
顔料の多いプライマーは左の画像よりになる傾向ですが、得られたデータの考察が上手くいったおかげなのか良好な密着結果でありました。
しかしこの様な傾向であると、研ぐ (研磨)ことが難しくなってきます。
◆上記の様な事の他に、膜厚を厚くする事による懸念事項を先に列挙しておきます。
●顔料分増加による表面のレベリングの低下 (艶 )。
●耐衝撃性が悪くなる可能性がある。
●直接膜厚が厚い事でなく、研ぎ易くする場合には防錆力の影響も確認する必要がある。
☆上記の事を最初から想定しています。 全体のバランスをどの程度に落ち着けるかを考慮して最終製品を考えて行きます。 → 一方で上塗りとして相性の悪かった硝化綿ラッカー (ニトロセルロースラッカー)は現時点でクリアーしておりその密着画像が上記の画像になります。
つづく