お手軽 工場塗装メンテ してみました 1.配電盤
2020/2/12 更新しました !
今回は工場内見渡し放置手つかず状態の場所があったので、塗装を実行。
工場の中で人があまり立ち入らない区域を見ていると、錆だらけの配電盤を見つけました。
確証はありませんが、配電盤の筐体は電気亜鉛メッキ鋼板(ボンデ鋼板等)で、その下にある電線管は溶融亜鉛メッキ鋼。側部及び上部配管は錆の発生状態から、鉄系の配管。同じく左にあるスイッチ全面はダイキャストのアルミか亜鉛と思われます。
この様な多種類の金属素材、または素材が分からない場合等サイクロンスプレーはこれ1本で安心して一気に塗装出来ます。 鉄用プライマーや、プラサフ等では、まず非鉄部に対する密着力もカバー出来ていないと思われます。更にこの様に錆まみれになる様な環境である事から、防錆力も気になるところです。また、ポリオレフィン系クリヤーの ” 密着しにくい部材にとりあえず塗っとけ” の様な粘着プライマー系塗料も、錆や水には無力に近いです。(弊社でもそのタイプの塗料ありますが用途に合わせて使用したいですね。) ここでは防錆力のしっかりしたプライマーを選定したいです。
何はともあれ、まず研磨して錆を落とします。ほとんどこの作業に時間を費やします。とても手作業では、やっていられません。塗装に必要な器具類もだれもが出来る様に最小限で使用しました。研磨には部品不揃いのオービルサンダー。
ダストバッグが破損していたので粉が舞わない様に、軍手を結束バンド(ケーブルタイ)でくくりつける事で何とか凌ぐことが出来たのでこれを使用しましたっっ。塗膜、サビをがっつり取りたかったので#240を使用しました。
広い面積を研磨するにはサンダーは良いですが、研磨を進めていくと、塗膜の下に錆が透けて見える部分が多々ありました。これらの部分は塗膜が厚いにも関わらず、鉄素地側から錆の進行があった状態です。
塗膜の内側に透けて見える錆は、ハンディーブラシを使用しましたが、表面が傷だらけになるので仕上げにスコッチブライトで擦りあげました。意外とスコッチブライトだけでも効果は感じられます。
錆とり後の状態。
錆とり作業後の金属の表面は1.塗膜が残っている部分。2.塗膜が削れ金属素地の表面処理である白~グレーぽい色が見える部分。3.表面処理も削れ素地(鉄・非鉄) が見える部分。と様々な結果になりました。 それぞれの塗膜にも金属の表面処理にもむき出しの金属のどれにもプライマーが付着しないといけません。重ねて言う事になりますが、これらにサイクロンスプレーは対応できると思いますので、区分けすることなく一気に塗装出来るはずです。それでは進めてみましょう。
マスキングの新聞紙を外す前に撮影してしまいました。ちなみにここでマスキングした理由はピンク色の配管は塗装しない予定なので。
しかし画像を見て分かる通り上部にサイクロンスプレーが付着してしまいました。
プライマーを拭き取ろうとしたのですが、ずっと気づかなかった為に、塗料用シンナー及びアルコール(IPA)では取れませんでした。簡単に溶剤で取れない事は、耐溶剤性の観点からは利点ですが、拭き取る必要がある場合はラッカー用シンナー等で素早く取ってください。(この時は業務用の変性エポキシ用シンナーで処理しました。)
※下の配管が色違いになっている件は別途比較試験を行っていまので、別のブログにて掲載する予定です。
配電盤は元の色に近いアイボリーで塗装する予定です。せっかくプライマーが変性エポキシなので長期間の使用を考えトップコートも2液のウレタンにしたいと考えています。
以前イサムの2液のウレタンを試し問題なかったので今回も使用したかったのですが、調べた結果アイボリーがありませんでした。ネットで検索するとアサヒペンにも2液のウレタンがありアイボリーが有ったのでこれで行こうと思います。 相性確認も出来るので注文しましたが、納期が遅い・・・つづきはこれが到着したら(10月中旬予定) 掲載します。
上塗り完成 !
やっと到着しました。早速塗装。
予想よりは早くスプレーは到着しましたが、両サイドの扉に塗装する塗料について計画を練っていたら、ブログ掲載が遅れました。
ものすごく明るくなりました。場所の雰囲気も良くなります。
比較すると良くわかります。
塗装について少しコメント。届いたアサヒペンのウレタンを塗装してみましたが、層間剥離等全く不具合もなく安心して塗装出来ました。このスプレーはパターンが広い割には比較的パターン中心部の塗着になります。また微粒化が高いので、周囲に細かい粒子の付着が気になる場合には注意した方が良いかもしれません。
壁に付着したサビがあまりにも醜かったので、弊社の塗料であるアイエスコートをローラーで塗装しました。全ての塗装は、材料さえあれば1人で1~2日で出来ます。ほとんどがサビ取りとマスキングの時間です。塗装なんて1~2時間。
とは言えこの様な時間はもったいない。だからこそ良い塗料を使用し1回の作業で長持ちさせたいのです。だからサイクロンスプレーなのです。・・・
※両扉は遮熱塗料を開発し塗装後画像差し替えUPします。
今回の塗装に関する追加情報。
扉は鉄でした。 塗膜はオービタルサンダーにて#80ペーパー使用し出来る所まで剥離。 塗膜の最外部と凹凸を中心に剥離する事にし、後は見なかった事にしました。塗装専門家ではないDIYなのでこんな状態でも塗装出来るかを見ましょう と言う事で。・・・ (-_-;)
グレーはプライマーのサイクロンスプレーPRO FACE グレー
プラスチック以外であれば取り合えずサイクロンスプレーを塗っておけば、後は好きな塗料で色付け出来るので、今後も場内をきれいにしていきたいと思っています。