開発-厚膜10
前回は塩水噴霧機が壊れました。その中で良好であった結果をチョイスしもう一度試験し同様の結果が出るか確認しました。
概ね2~3mmと同様の結果が得られ、鉄素材に対して1週間でこの様な結果であればエアゾール製品では非常に優秀だと思います。(弊社で手に入るエアゾール13製品と比較した結果)
比較した製品では大体1週間で剥離幅が何ミリか ? と言うどころではなく、~3日もたないで全面剥離しまいます。
防錆力は非常に良い! として、ここからが問題でした !
確認の為上塗りを変更し、より高級な「ウレタン樹脂塗料」を塗って確認した所
なんどもアピールしたくなる。この吸い込みのなさ。左の開発中の厚塗りのプライマーだって一般のプライマーよりは非常に良いんですよ。両者共ノンサンディングでそのままウレタンを塗装。
層間剥離しました~。 (プライマーは密着しにくいブリキには密着しているのだが上塗りが剥離)
予想外。樹脂は変更せず体質顔料(フィラー)を変更しただけなのに。(※正確には溶剤と顔料比率も)
現行品はニトロセルロースラッカー系に同様の症状が発生する場合がありウレタンは良好だったのに。顔料いじったら今度は逆になった !
当然こんなことは起こりえる事であり、材料を取っ換え引っ換えするのですが、なぜそうなるか原理がしりたい 。
だれか教えてください~
昔の本「解説塗料学」からヒントの目星をつけて、原理を色々想像しておりま~す。
今度はこのウレタンの層間剥離をなくす探求に入ります。直ぐにできそうだったのに・・・(やっぱり色々あります)
つづく