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しばらく更新が途絶えていました。

行き詰っていたわけではありません。

原因を見つけるのに確認する項目が多すぎたのです。

しかしやっと「製品化するならどういう物にするか」が決定出来そうです。

今まで上塗り相性の悪かった硝化綿ラッカーが良くなった事で、気を良くしていた所に今度は「ウレタン塗装すると予期せず層間剥離した」事が開発に対しブレーキになりました。

実はこれを解消するだけなら比較的早い段階で解決できました。

しかし、その場合には元からある諸性能や目的の研磨性を犠牲にしてしまいます。

今回の場合、あらゆる上塗りの相性と研磨性の両立は非常に難しいと思われ、両立可能な最適解を決定する為により詳細な分析を行い、それに時間を要しました。

顔料を変更しただけで、結果が逆になったので1つの原因だとばかり思っていましたが、3つの要因が絡み合っていました。だから簡単には行かなかったと思います。

詳細はノウハウなので記載出来ませんが、顔料要因が１点、樹脂要因が2点ありました。開発目的に叶うように検討した結果、樹脂を一部変更する事で対処致しました。

顔料、樹脂、配合を変更している為、改良品ではなく新たな製品となります。

サイクロンスプレーPRO FACEの標準膜厚が 15μmを想定していますが、今回作製した物は30μm以上を想定しているので、厚く塗装出来、その為隠蔽が良くとても塗りやすく感じると思います。

また、こういったうれしい点もあります。

ニトロセルロースラッカーの様な推奨出来ない上塗りを塗装した場合、その影響で上塗りのみならず下から剥がれる事案も発生します。

そんな残念な結果になった方、又はそうなる為にサイクロンスプレーPRO FACEを使用出来なかった方は、是非この製品を試して欲しいです。(来春販売予定)

次回　　性能紹介