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弊社はプライマーが得意なメーカー。多品種のプライマーを製造している中でも、変性エポキシ系やフェノール変性系の塗料をエアゾールスプレー化して欲しいと言う要望もあったが当社自身でもそうしたいと考えていました。

　なぜしない ! 　今ある製品をそのままエアゾールに充填しても製品化出来なかったのです。エアゾールに噴射剤として充填するジメチルエーテル(DME)、や液化石油ガス(LPG)がくせもので、樹脂が溶けないのです。

　どうなるか ?　　塗料が固まるんです。スプレーで噴射しても音だけで塗料は出てきません。そのまま噴射しても詰まります。

　どうする ?　　 ものすごく強い良く溶ける溶剤を多めに入れとけば !! っっそんな簡単にはいきません。　添加剤は ? 少しは有効だけど入れる程性能が劣化するので最終的に微調整出来る程度。　樹脂を変える ! エアゾール化は出来ても樹脂を変えたら既に違う商品となり、大きく性能が低下してしまう。、

ということで、簡単には出来なかったのです。

※樹脂を変える について = 相溶性(溶剤等の溶けやすさ) の良い樹脂に変更する。古くからあるベースになる様な汎用的エポキシである程溶けやすくエアゾール化は難しくなかった。しかし高機能を有し変性されたより高分子のエポキシを使用した製品を作りたい。すると当然溶剤に溶けにくく、エアゾール化も出来ませんでした。そうなんです。普通に作ったらサイクロンスプレーはエアゾールに出来ませんでした。しかしこの要である一液変性エポキシ樹脂を変えることなく製品化出来ました。方法は残念ながらここがミソなので詳細は言えません・・・。

困難はつづく。ブラックが出来ません。顔料が変わると安定性が持ちません。(安定性 = 時間が経過すると性状が変わる) 完成したら、ここにつづります・・・