DIYしてみました . 1 レバーハンドルの塗装
お家の取っ手(レバーハンドル)を外す
あるご家庭ではドアレバーは全て同じ物が使用されていました。元々はメタリックシルバーでしたが、経年と共に家族で頻繁に使用する場所 (トイレやリビング等) は塗装が剥がれて図の様になってしまったそうです。
メタリック部はなぜか黒っぽくなり汚い。塗装が剥がれた部分はグレーのプラスチックの様でしたが、取り外してみると重量があり金属である事が分かりました。また実際に取り外すにあたって、例えばトイレでは使えない時間があっては困るので、他の部屋の物を代わりにつけて対処しました。(簡単なのでそれ程苦になりません)
取り外し方
各社メーカー及び種類毎に外し方は違うと思いますが、図のタイプの場合の取り外し方は こんな感じです。
ネジを外す。
取っ手を両サイドに引っ張る。簡単に取れる場合もあれば、なかなか取れない場合もありました。
レバー以外の部分、カバーと言えばよいのでしょうか? ここを固定している物は図 上部の所です。簡単に回りますのでマイナスのドライバーか、図の様にカード等を使用して回せば良いかと思います。
また回すと手前にボコッと出てくるのですが、これが出ない場合があります。図のタイプの場合は溝を縦にすると外れるのですが、外れてこない場合、溝を縦にした状態を保ちながらカバーを両サイド方向に剥がすようにすると上手くいきます。(扉が動いたり両手を使うなど少し難しいですが)
めでたく取れました
次は塗装です
外した部品。 レバー部分は見た目が酷いので、強めのシンナーで塗膜を取るつもりで洗浄。 カバー部は一般的な汚れと思われたので、軽くアルコールで拭き取りました。
強い溶剤で洗浄した感想。 トップコートのメタリックもグレーのプライマーも硬化している塗膜でした。しかし経年による劣化と膜厚の減少により比較的軽い洗浄でトップコートは剥離しました。恐らく2液のウレタン樹脂と思います。
ご家庭で行う時に色々な溶剤が手に入る分けではありません。一般的には取り去りたい塗膜が有れば、後述通りペーパーによる研磨を行い、塗膜を取らない場合は表面の油脂分を取る為に中性洗剤を使用するのが良いでしょう。
溶剤による洗浄によりプライマーは膜厚の薄い部分のみ剥離していました。
剥離した部分に金属光沢が見られます。アルミダイキャストではないかと思います。 塗料は分析の結果、2液のエポキシ樹脂でした。
素材がアルミなのでプライマーに2液のエポキシでトップにウレタンの選定なのでしょう。建材メーカーの塗料選定は流石にしっかりしていますね。
今回そこに使用するのは1液でそのまま使用できるサイクロンスプレーPRO FACE グレーです。
塗装前に注意。今回は手軽に出来るDIYですから、プライマーを全て剥離する事なく、研磨して対応します。剥離した部分としていない部分の境目は、ものすごく薄い塗膜になっていて、指で擦ってもボロ,ボロと取れやすいのです。だからサンドペーパーで境界部分は念入りに、他は軽く研磨しその後塗装します。(今回はペーパー P1000使用)
サイクロンスプレーを塗装後艶が無くなってきたら乾燥した目安。この時軽く指で触っても塗料が付かない程度ならトップコートを塗装してもOK。
今回は弊社の2液ウレタンを塗装しましたが、2液のエアゾールは販売していません。イサムさんなら2液のウレタンがあります。相性を検証した所問題はありませんでした。
ここで言う塗料の相性とは、プライマーは付着しているのにトップコートのみ剥がれてしまうと言う「層間剥離」のことになります。事前に試した所、2液のウレタン樹脂塗料、アルキッド樹脂塗料、アクリルラッカー、は今の所問題は発生していません。傾向として硝化綿ラッカー(ニトロセルロースラッカー)は注意した方が良いと思います。リクエストの多い銘柄については弊社にて検証して行きたいと考えています。
取り付け 完成!
トイレ
大満足の仕上がりでした。
玄関の下駄箱の取っ手
塗装してから1週間ぐらい経ちますが今の所全く問題ありません。
塗装する物 (被塗物) が非鉄の場合に塗料選定を間違えると、密着すらしません。その場合は塗料が乾燥してから、より剥がれる事になるでしょう。今回はアルミ でしたが、プライマーにサイクロンスプレー PRO FACE を使用すれば、鉄以外の場合でも安心して塗装出来ます。
湿度がいつも高い、水が付着しやすい等環境が悪いと密着していても剥がれやすくなります。"いつも塗装後剥がれて困る" 等あればサイクロンスプレーPRO FACEを一度試して下さい。
今後も色々掲載して行きます。是非ご覧になってください。
※最後ですがちなみにメタリックシルバー色の下地プライマーはグレーが良いです。